ココロとカラダに変化をもたらすフェスティングが必要な訳

みなさん、こんにちは。

ファスティングマイスター学院 静岡西草深支部 エキスパートファスティングマイスターの稲葉です。

前回、新年のご挨拶をさせていただきましたので、今回は昨年の最後に予告をさせていただいた「それでもファスティングが必要な訳」について書いてみようと思います。

以前ブログで「断食」で得られる最大の効果は「解毒(デトックス)」です。と申し上げました。Detoxとは Detoxificationの略で「解毒」「無害化」と言う意味があります。元々はアルコール中毒の患者や麻薬中毒患者の治療に使われる方法のことを 言ったそうですが、今では「毒素を身体から出す」「身体の中からキレイになる」と言う意味合いで使われています。

現代の私達の生活は細心の注意を払っても「毒素」を完全には避けることはできません。逆の言い方をすれば、私達の身の周りには常に「毒素」が溢れていま す。それらは、「有害ミネラル」や「環境ホルモン」をはじめとし、農薬や化学物質、添加物などの口から入るものだけにとどまりません。生活習慣病やアレル ギー疾患、精神疾患などの発症率が増え続けていることなども、これら「毒素」から何らかの影響を受けているかもしれない、と言う不安をお持ちの方もいらっ しゃるかもません。農薬や化学物質、添加物などの「有害ミネラル」や「環境ホルモン」は私達の身体の中の「脂肪」に蓄積されると言います。本来の健康体で あればデトックスも円滑に行われますが、食生活の欧米化や運動不足、ストレスなどが重なる私達は上手にデトックスのできない人が多く存在します。さらに、 このような体内の「脂肪」に蓄積された「毒素」は栄養の吸収率を下げたり「病気ではない身体の不調」につながることも少なくありません。

普段、私達の身体は、排便や排尿、発汗などにより[解毒]をしています。この、普段の「解毒」は例えると私たちが日々行っている「お掃除」に似ています。 掃除機を掛けたり、拭き掃除をしたりする「お掃除」です。しかし、毎日お掃除をしていても、見過ごしてしまう汚れや手の届かない汚れ、気になっていても手 が付けられない汚れなどが出てくる経験はどなたにもあるのではないでしょうか?「デトックス」はお掃除で言うところの「大掃除」にあたります。身体の中の 「不要なもの」を取り除いたり、「普段手の届かない所や見過ごしてしまっているところ」に手を入れるなどして、身体の隅々までキレイにしてくれるのです。

まずは、「便秘」をしないこと。日々の解毒は排便が約75%を担っていると言います。心当たりのある方は、まずは「お通じ」を整えましょう。

解毒に効果的な食材

-タマネギ、にんにく、ニラ、ねぎ、いわし、さんま、あじ、、わかさぎ、ほたて、かれい、玄米など

本来、私達の身体は「健康であり続けるための機能」が備わっています。「免疫力」「新陳代謝」「自己治癒力」などのことを言いますが、このような素晴らしい機能を目覚めさせるためにも、ファスティングでデトックスをして普段行き届かない所までキレイにしてあげることが必要なのです。

デトックスの効果には個人差がありますが、概ね以下のような効果がのぞまれます。

体重減少

・肌改善 

・美肌効果

・血行・代謝改善

・便秘改善

・腸内環境改善のよる栄養素の吸収力UP

・生理不順や生理痛の改善

・疲労感の軽減

・頭痛の軽減

・五感の感度UP

・うつ病対策

つまり、ファスティングでデトックスが行われることの延長線上に体重減少などをはじめとする様々な効果が得られるのです。多くの方が「何かの効果を得るため」に「何かを補う」=「足し算の健康法」を多く取り入れていると思いますが、ファスティングはこの逆、いわば「引き算の健康法」です。この「引き算の健康法」はファスティング中、1時的に固形物を摂らないことによる「内臓休息効果」も期待できます。

また、「腸は第二の脳」と言います。「ハッピーホルモン」と呼ばれる「セロトニン」は精神を安定させ「安らぎ」を与え てくれると言うホルモンですが、この「セロトニン」は90%が腸で作られるそうです。例えば、「緊張を強いられると、すぐにお腹をこわしてしまう」などと 言う「腸の弱い方」がファスティングによりデトッククスすることで「腸内環境の改善」がなされ、ストレス耐性がランクUPする。という効果が期待できるか もしれません。

そして、これはあくまでも個人的な見解ですが、身体の中の不要なものや長年蓄積されたものが無くなることは、「断舎利」に似ていると思うのです。「断舎 利」は身の回りのあらゆることが整理され、片付き、「断:入ってくるものを断つ」という考え方によって、新しく不要ななものを買うことがなくなり、二度と 部屋が散らからなくなるメリットがある言います。ファスティングの場合には、事前の「カウンセリング」と「食を絶つ」ことで、食生活の見直しができ「命を繋ぐための食」「嗜好の食」との「選食」ができるようになるのです。もしかしたら、「断舎利」の効果と同じように「前向きになる」「健康になる」「運気が上がる」などの体感をされる方も現れるかもしれません。

ファスティングにおいて「食べないこと」による変化は、身体に起こる変化だけでなく、私たちが「あたり前」と思っていたことや「思いもしなかったこと」に気づくきっかけにもなるのです。