身体に大きな負担のかかる「水だけ断食」をオススメしない訳
みなさん、こんにちは。
ファスティングマイスター学院静岡 ファスティングマイスターの稲葉です。
今日は「水だけ断食」をオススメしない訳についてお話をさせていただきます。
まず、「なぜ、断食をするのか?」
「断食」をする理由は人それぞれです。
ダイエット、体質改善、デトックス、能力開発などを理由に挑戦される方が多いのですが、「断食」で得られる最大の効果は「解毒(デトックス)」です。
「断食」は、長い時間を掛けて体内に蓄積された「有害ミネラル」「有害物質」などを解毒することにより、私たちの身体が本来持っている機能をよみがえらせることができるのです。 「機能がよみがえる」などと言うと大げさな感じがしますが、本来、私たちの身体は「免疫力」「自然治癒力」「新陳代謝」をはじめとする素晴らしい力を持っています。
昔々「断食」は修行の一環として行われてきました。 また、ハンガーストライキ(抗議手段)として行われたりもしました。
「断食」と言う言葉は、本来「食を絶つ」と言う意味で使われますから、「断食」と聞くと水以外のものを完全に絶ってしまう方法(水断食)を思いつく方が多いのではないでしょうか?
実際にロシアやドイツなどでは「病気に対する効果的な治療法」として、患者さんに「断食」を主に指導する病院があるそうですし、アメリカの医療では「断 食」と現代医療との「共存の可能性」の研究がされています。しかし、これは「病気の治療」の一環として行われているものであって、知識の無い素人が気軽に 行えるものではありません。
「水断食」は身体の中の組織から血液中への有害物質や老廃物の排出が一気に促されるため、「解毒」や「治す力」を最大限に発揮することができます。そし て、そのパワーが強力であるからこそ「肝臓」や「腎臓」といった「解毒」を行う臓器に大きな負担が掛かるのです。「水断食」で不快な症状が生じるのは、急 激な「解毒」で体内の様々な臓器での処理が追いつかず、有害物質や老廃物が全身を巡り、身体に大きな負担が掛かるからなのです。
ふたつ目の問題は身体が「酸性」に傾くことです。
私たちの身体は「弱アルカリ性」で正しく働くようにできています。しかし、「断食」によって急激に体脂肪を分解させると、身体が酸性に傾きます。酸性に傾くと吐き気やおう吐、脱力感、疲労感などの反応を示し、体調を崩す恐れがあります。
このようなことから、身体に大きな負担を掛ける「水断食」はおススメできないのです。
いっぽう、私どもがご紹介をさせていただいている断食法は「ミネラルファスティング」と言い、マグネシウムや MSM(硫黄)などのミネラルが入った「専用ドリンク」と「水」を使って行います。「ミネラルファスティング」は、「食べ物の摂取制限」をして行うものや 「食べ物を何も摂らない」と言う断食法や、現在の主流になっている「酵素ドリンク」を使ったファスティングとは異なり、ファスティング用に設計された専用ドリンクから生きていく上で必要最小限のエネルギーやビタミン・ミネラルなどの有用成分を得ることで身体を穏やかな飢餓状態にし、生き延びるためのモードに切り替えるのです。このことにより、「断食」のデメリットを最小限にし、メリットを最大限に生かすことができるのです。
また、「ミネラルファスティング」は「ファスティング合宿」などとは異なり、普通の生活を行いながら安全に実施することが可能です。
「ミネラルファスティング」は、健康な人が解毒をして免疫力を高めることで、より健康な身体を手に入れるために行うものですから、ファスティングの実施や継続の判断は実施者本人が行い、万が一ファススティング中に体調が思わしくなくなった場合には、やめる勇気も必要です。フェスティングの実施は「目的意識の明確化」と「自己管理」ができる方に限定され、専門の知識を持った指導者のもと、実施者本人も正しい知識を得た上でファスティングをおこなうことをおススメいたします。